冬の華
既に露となった上半身に
指を這わせる度に、

仰け反り反応する身体を
抱き締める。

深く口付け…
口内…奥深く侵す。

唯、これだけで幸福を感じるのに

俺の体に染み付いた習性が
興奮そのままに暴れ出し。

彼女の下腹部へと下りて行く。

呼吸が吐息に変わる頃…

「真愛が嫌なら止めるけど?」

聞かなくても解る答を求める。

「…意地悪…」

「大和は上がって来ないし…?
部屋に結界も張ってあるけど…?真愛は俺を信用してないからな」

僅かにピンポイントから外した、微かな刺激にもどかしさが募り。

自ら身を捩る彼女を
更に煽り続ける。

「嫌なら…もうしない」

「ヤだ…」

「そう…解った」

「ヤだ…止めちゃ…ヤだ…」

身体中艶やかに染め上がり
結局煽られてるのは俺の方だ。

「ごめんなさいは?
もう二度と危険な事しないって、約束守るって誓えるか?」

溢れ続ける蜜に
ヒクつく唇に

「ごめんなさい…。
もうしない…から…約束…んっ」

被る様に繋がる。

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