冬の華
ワンダの問い掛けに一切答えず
思念も読み取らせない俺に。
《零稀様の一番のお望みは真愛の安全ではありませんか?》
終に痺れを切らしたワンダは、
「それを解っていながら真愛を、危険に晒したのは何故だ!」
金縛りにでもあった様に
体を硬直させ踞る。
「俺が居ない間、真愛を守る事が使命だった筈だ!」
《申し訳ありません》
猫の姿ではよく解らないが
ひれ伏しているのだろう。
「言い分があるなら聞こう…」
《…ございません》
解ってる…。
ワンダの立場上、
真愛の望みを無下に出来ない事を
思念も読み取らせない俺に。
《零稀様の一番のお望みは真愛の安全ではありませんか?》
終に痺れを切らしたワンダは、
「それを解っていながら真愛を、危険に晒したのは何故だ!」
金縛りにでもあった様に
体を硬直させ踞る。
「俺が居ない間、真愛を守る事が使命だった筈だ!」
《申し訳ありません》
猫の姿ではよく解らないが
ひれ伏しているのだろう。
「言い分があるなら聞こう…」
《…ございません》
解ってる…。
ワンダの立場上、
真愛の望みを無下に出来ない事を