冬の華
何も語らず、
全てを受け入れるワンダに

俺は大人気無さを感じ、
息を吐く。

「真愛の気質は残した処で危険は無いから安心しろよ…。
俺の気が真愛の中でも変化する。離れていようと俺の気は俺が操り真愛を守る!」

腕を組みワンダの意図とは違う、答えで応える。

納得した訳では無いだろうが、
それ以上聞き出す事を諦め
飛び降り歩き去った。

事実、
俺は真愛の気質を残す理由を
誰にも話すことは無いだろう。

取り出した卵を片手で割り、
牛乳を加えて混ぜ合わせる。

食パンをトースターに差し入れた処で大和が上がって来た。

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