冬の華
つられて視線を送るが、

「嗚呼…読まなくても解るんだ」

黒封筒に赤字の記し…。

この記しは魔界の皇章。
要は、魔界からの依頼。

此処で開ける事は得策ではない。

幸か不幸か…

ヌルが地上に降り
俺を唆したあの事件は
冥、魔、妖、天、下…
全てに知れ渡っていた。

ハデスが
下等生物の間に後継者を造った。

今度の後継者はキメラで弱小。

世界が滅びるのは時間の問題。

散々叩かれ
ハデスに足を踏み入れられる
冥、魔、妖、天、下界のトップに何度となく乗り込まれた。

各界のトップを唸らすだけの
力を手に入れた俺は協力体制を
取らせるに至った訳だが…。

お蔭で滞在期間も長引いた。

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