冬の華
どこの世界にも異端児は付き物で厄介事を俺に持ち込むって事だ。

加え、
何処の世界にも属さない
ヴェリアスの昇還…。

いい様に使われてる
としか思えないが…。

各界のトップに俺を紹介する時のヌルの嬉しそうな顔…。

仕方ないか…。

ったく、
隠しきれてないんだよな。

「なあ零稀…
頭可笑しいと思うなよ?
それさ、今朝起きたらもう書斎に有ったんだよな」

大和が首を傾げる意味に
気付けなかった俺は、

「嗚呼、遣い魔だろ…」

事もなげに言った。

「魔界の郵便局員ってとこ?」


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