冬の華
使い魔になる素質は決まっているって話だが…。

何れにしろ
使い魔の失態は消滅に直結する。

それだけに
PRIDEも高いって事だ。

そのうえ奴は
ワンダ崇拝者ときてる…。

「まあ、とにかく…。
此処はさ今まで通りあんたの管轄だからよろしくね!」

立ち上がり
奴の身体に絡み付く
結界の糸を解いてやる。

「んじゃまあ…俺は行くわ!」

「お待ちください!」

俺を奴が呼び止めた。

「貴方は…小さなことに一つずつ対応して行くつもりですか?」

「俺は小さなことだなんて思ってないからな。少なくとも無視することは出来ないな」

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