冬の華
ヌルやワンダであっても
同じ反応を示したかもしれない。

否、確実に渋い顔をするな。

だが、
間違ったことをしているつもりは毛頭ない。

「必要とされれば何処にでも行く求められれば何にでも応えるぜ」

ひょっとしたらヌルは今頃
俺がハデスの息子であることを、果てしなく後悔しているのかも。

聞き分けが良いとは思わないし、無鉄砲で反抗的なことも認める。

力に目覚めてしまったのだから、この力を最大限利用してやる。

誰の共感を得られなくとも…。

例え…
偽善で自己満足だとしても。

「無下にする気はないからな!」

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