冬の華
来た

鏡だ…。
反射しろ

俺の気持ちに応えるように、
目の前が光輝き…、

ヤツの攻撃は綺麗に、
先に描いた線の上を
一寸のズレもなく引き返す。

やった

二発目を放していたヤツの攻撃を捉えた。

未だだ。

銃だ。

右手の拳を渾身の力で握り締め、
全ての意識を集中させる。

ヤツの攻撃同士が激突し、

打ち消され、

マイナスのエネルギーの激しい衝突に、

粉塵が舞い上がる。

次に現れた、

驚愕に目の色を変えてるヤツに、

俺は思いの全てを込めて、
指を弾く。

その先から放たれた、
比べもんにならない程に
小さな気の玉は…、

一瞬の光を残してかき消された。


< 37 / 298 >

この作品をシェア

pagetop