冬の華
気の使い方にも慣れ、
自由に操れる様になった。

勘違いとはいえ、
あんな情けない思いは、
二度と御免だ。

攻撃のための気の出し方と
防御のための気の出し方は
微妙だが違ってる。

一方しか出せないのでは、
戦いになり得ない。
両方を同時に扱ってこそ
本物の戦いってモン?

《馬鹿が…本来は戦い自体ない。ヴェリアスを結界に封じ込めるだけなのだぞ》

これは黄泉の使い魔の美学なんだそうだが…、

やっぱ俺は戦いてぇ〜。

せっかく修業したんだし。

気の媒体があれば…、
割りと自由が効く。

骨を掴んだ俺は、
イメトレを積み重ね、
想定出来る限りの媒体を
次々に編み出していった。

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