冬の華
彼女は今夜は家には帰らないと、言い張った。

彼氏が逝ったばっかの彼女に、
俺は…

《これをチャンスって言うのか?傷心の女を慰めればお前に惚れるかもな?》

そんな卑怯なことは絶対にしない

「寝室使いな?
俺はソファで寝るし…
風呂入りたかったら勝手して?」

さっき切ない男心に、
感動して暗涙したばっかだろ?

「あの…すみません」

微笑む彼女が可愛くて、

抱き締めたい衝動に駆られる。

あの細い体を抱き締めたら
どうなるだろうか?

さっきの男に抱かれてたのか?

俺のモノにしたい。

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