冬の華
ソファの上をワンダに占領され
それを背に並んで座る。

俺の目線は、
大きく開いた胸元であり、
在るべき物を取外した、
デリケートゾーン…。

流石に直視は出来ずに、
目線が泳ぐ。

今年高校を卒業した彼女は
18の短大生で、
一人暮らしを始めたばかり。

彼氏とは高校が同じで、
短大に入って直ぐに、
熱烈な告白を受けて
付き合い出した。

初めて親元を離れ、
右も左も分からない
新しい環境に、
知り合いだった男は
頼もしく映った。

「寂しさに負けてしまったんですよね。彼に甘えてたのかも」

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