冬の華
先に指名したもん勝ち…みたいなシステムらしく、
彼女は俺以外の担当に付くことはなかった。
だが…店ん中歩けば
男共の視線が集まる。
目線の先は…
辿らなくても分かる。
見てんなっての。
鼻の下伸びてんだよ。
降り注ぐ視線に苛付く俺の元に、
「お待たせしまし…た…」
他の子とは明らかに違う接客の、
彼女の照れ笑いは…、
顔を緩ませる。
何キョドってんだか。
「あの…ね。オプションで…、別料金何だけどね…」
歯切れの悪い物言いに、
店内を観察する。
「きゅんきゅん…
やっぱり何でもない」
きゅんきゅん…?
何だ?
テーブルの告知マットに
きゅんきゅんタイムって
デカく載ってる。
ジャンケンして勝てばご褒美?
ご褒美の内容は勝つまで秘密…。
腕時計を確認する。
「よし、上がりだ着替えてきな」
彼女は俺以外の担当に付くことはなかった。
だが…店ん中歩けば
男共の視線が集まる。
目線の先は…
辿らなくても分かる。
見てんなっての。
鼻の下伸びてんだよ。
降り注ぐ視線に苛付く俺の元に、
「お待たせしまし…た…」
他の子とは明らかに違う接客の、
彼女の照れ笑いは…、
顔を緩ませる。
何キョドってんだか。
「あの…ね。オプションで…、別料金何だけどね…」
歯切れの悪い物言いに、
店内を観察する。
「きゅんきゅん…
やっぱり何でもない」
きゅんきゅん…?
何だ?
テーブルの告知マットに
きゅんきゅんタイムって
デカく載ってる。
ジャンケンして勝てばご褒美?
ご褒美の内容は勝つまで秘密…。
腕時計を確認する。
「よし、上がりだ着替えてきな」