冬の華
例えそれが彼女の力を目覚めさせることになったとしても…。

今の俺には止める術がなかった。

そうなったらなっただ。
俺が必ず彼女を守る。

その為に、
もっと強くなろう。
誰にも奪われることがない様に。

予想外の出来事に、
彼女の思考が停止した為か…。

未だに、
ワンダからの邪魔がないのを
良いことに…、

何度も角度を変えては、
繰り返しその感触に酔いしれた。

酸素を求め薄く開きかけた唇を、待ち構えて侵入を試みるが…。

「痛っひぇ〜…噛みゅにゃよ…」

「だっだって…」

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