アレミヤ・パニック
そして1時間後。

ゼンは飼い主を起こそうと必死です。

「ワンっ!!」

上に乗ってみたり周りを走ってみたり…。
飼い主に起きる気配はありません。

こうなったら最終手段です。

「ギャウン!!」

耳の近くで威嚇します。

「うわ!?」

飼い主はようやく起きました。

「あれ、あと会食まで30分しかない?!」

やばっ

ゼンは走り出します。
近道を教えたいようです。

「ありがと、ゼン。」

ユアにその気持ちが伝わったようです。

で、ユアは走り出しました。

ゼンは何かを飛び越えました。
でも、ユアは気づきません。

「っ!!!?」

何かにつまずきました。

「いった~…」
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