愛莉奈☆.com
そのころ3組だったあたしはマユのことを友達から、

「2組にめっちゃ可愛い子いるの、知ってる??モデルみたいに可愛くて、性格もいいんだって!!えっと、名前はねー・・・そうそう、森川マユちゃんって言うんだって!!あ、莉奈と家が結構近いらしいよ!友達になったら?」

と聞いた。
廊下ですれ違っても、なんだか遠い存在に思えた。
だから、家は近くても、あたしは彼女とは何のかかわりも無く、中学校生活を終えるんだな、と思っていた。
それに、あたしの家と近くて同い年の子が住んでる家って、一軒のデカイ洋風の豪邸?しかない。
豪邸?はあたしの家の25倍くらいはあって、庭も広い。

そんな噂を聞いてから約3週間後くらいに、マユはあたしのクラスを訪ねてきた。


『あっ、あのっ!!三崎クンいますかッ!!!?』

と少し顔を赤らめながら3組の戸口にいた当時のあたしたちのグループへ話しかけてきた。


「あ、あなた森川さんでしょー!?」
「噂どぉり可愛いーっ!!」
「友達になろっ」

とか、あたし以外の子たちからいろいろ聞かれていた。

「ねぇ森川さん、三崎クンに用があるの?」

とあたしが聞くと、

『えっ!!?あっ、はい・・・』

とビクッと体を反応させて言った。

< 12 / 30 >

この作品をシェア

pagetop