ぶす恋
ピンポ~ン

「はーい?」

「けんとくん参上!!笑」


どきっ

けんとくん?
今日は来れないんじゃなかったの?

やばい!なんかわからないけど、すごく緊張する。

部屋に入ってき、よいしょっと言って、けんとくんは近くにあった椅子に腰かけた。


「今日遅れてごめんな~。」

「大丈夫!今日来れないんじゃなかったっけ?」

雪音ちゃんがけんとくんの隣に腰掛けながら、聞いた。

「そのつもりだったんだけど、気になっちゃって。」

あははとけんとくんが、笑った。



けんとくんが来てからは、ダイエットの成功のコツなどを聞いたり、世間話などでもりあがった。

けんとくんがいると、場の空気が明らかに変わる。
彼はすごいんだっと改めて思い知らされた。


それにしても、なりやまないこの胸のドキドキは、なんなんだろう?
雪音ちゃんといても、こんなふうにはならない。



このときの私は、この正体が“恋”だなんて知るよしもなっかた。



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