ぶす恋
「ねえねえ!雪音ちゃんに相談したいことがあるんだけど…。」

ある日の、学校の休み時間私は、この前のことを雪音ちゃんに聞いてみることにした。

「ん~?何~?あっ!私も、華恋に話たいことがあるんだっ!先いい?」

なんだろう?

「うん!」

「実はね、私…。」






“好きな人が出来たんだ!”


確かに雪音ちゃんは、そう言った。

いやな予感がする。

「でね、その人はね…」

いやだ!聞きたくない!!
お願いだから…。

「けんとなんだっ!ほら、最近よく一緒にいるじゃん?まあ、それでっ!」

やっぱり…。
分かんないけど、すごく悲しい気持ちになった。


もしかして、私けんとくんのことが…





スキ・・・?




やっと気ずいた。


私が黙りこんでいると、

「応援…してくれる…?」


「うん!頑張って!」

ちゃんと笑えてる?
馬鹿だな…私。
なんで、今自分の気持ちに気ずいちゃったんだろう…?


ありがとうと言い、けんとくんの話をしはじめる雪音ちゃんの横で、私は後悔のなみがうずまいていた。



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