ぶす恋
ガラッ…

「はぁ…はぁ……。」

私は、保健室まで全力ダッシュをした。

ベットに腰かけた。

「さすがに疲れたなぁ~。」


きっと雪音ちゃん心配してるよね…。
私、最低かもしれない。


今日の朝、雪音ちゃんとけんとくんが、話してるときあまりに似合いすぎて、私なんかけんとくんにふさわしくない。
そうおもったんだ。


でも、けんとくんが心配してくれて嬉しかった。


そこまで考えて涙が溢れてきた。


「う…うぅ………グスン…。」


きっとこの涙は、雪音ちゃんに対する罪悪感。
それに、けんとくんを諦めたくないっていう気持ち。




ガラッ
保健室のドアが開く音がした。


「ぶすこちゃん…?」

この声は…?

「けんと…くん…?」

「そこにいるの…?」

だんだん足音がこっちに向ってくる。

シャー

「開けないで!!!」

けんとくんが、カーテンを開けようとしてたのを、戻した。


「ごめん…。」






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