ぶす恋
私が悪いのに…。
でも、今泣き顔はみられたくない。
けんとくんは、隣のベットに腰をおろした。
上履きがカーテンのしたから見える。
「………なんか、あった?」
あまりにもけんとくんの声が、優しくてまた涙が出そうになった。
「大丈夫だよ!大丈夫だから。」
私は、これしか言えなかった。
理由なんて、言えないよ。
「今は、話してくれなくていいから、話せるようになったら話してよ。いつでも聞くから。」
思わず涙が溢れた。
ねえ…。
なんで、そんな優しいの…?
これじゃあ、嫌いになれるわけないじゃん…。
シャーーー…。
ギュッ。
………………え?
今何が起きてるの?
気ずいたら、私はけんとくんに抱きしめられていた。
私が固まったまま、動けないでいると…。
ガバッとけんとくんは、私を放し、
「わりぃ…。今のは気にしないでっ!」
そういうと、けんとくんは保健室をでていった。