満員電車*チカンからはじまった恋*
「あ、隼人くん!昨日はありがとう。いきなりお礼がしたいなんて言ってごめんね?」


「い…いえ!今日は暇だったので、全然大丈夫です。」


本当はすごくうれしかったけど…そんなこと言えない。


「隼人くん、敬語!」


あ。と口を思わず手で塞ぐ。


タメ口でいいんだっけ。


「ごめん…」


年上の人にタメ口ってなれないんだよな。


頑張ってなれないと。


「じゃあ、行こっか!」


俺は歩き出した美羽さんについていく。


今日は美羽さんの要望で行くところは任せるということになっている。


どこに行くのか知らない俺は、美羽さんと一緒ということもあり子供のようにワクワクしていた。


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