満員電車*チカンからはじまった恋*
まず連れて行かれたのはカフェ。


ファミレスなどとは違い、飲み物などは先に買う方式のカフェだ。


「隼人くん、何飲む?」


「…じゃあ、ホットのミルクティーで。」


「了解!あ、隼人くんは席とっておいてくれるかな?」


あ、お金。

そう思ったけど、美羽さんの後ろに何人か並んでいるし、小さいカフェということもあって、美羽さんの言うとおり席のほうに行った。


あいてる席に座り、俺は気合いをいれる。


今日は美羽さんのこといっぱい知るんだ!



「お待たせ!」


美羽さんがティーカップが2つ乗っているお盆を机に置き、俺の前の席に座る。


「ありがとう。ごめん、お金いくらだった?」

財布を出しそう聞くと、美羽さんは

「今日は昨日のお礼でしょ?ここは私がおごるよ!」

と言った。


< 19 / 36 >

この作品をシェア

pagetop