COLORS【黒】堕天使CROSS
「はぁぁぁ……」

「どうしたの?大きな溜息」

席に着くと美子が私のところに寄ってきた。朝のあいさつとでも言うべきか。

「いろいろあるのよ。この歳になるとね……」

「って……私もあんたと同じ歳なんですけど。あっ!そうそう!!亜美に良いこと教えてあげる」

「良いこと?」

どーせくだらないことなんじゃないの?と全然、期待はしてなかった。
彼女も私の反応を見て悟ったらしいが。

「転校生が来るんだって!し・か・も!!情報によればかなりのイケメンらしいよ」

一体どこの情報なんだか……。

「はいはい。そういうことにしておきましょうね~」

「あ――!信じてない」



キーンコーン……カーンコーン。



「ホームルーム始めるぞ~」

チャイムよ!グットタイミング!!!

美子はまだ言いたいことがあるような顔をしながら、渋々と自分の席に戻って行った。
ちょっと可哀想だったかなぁ~なんてね。
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