COLORS【黒】堕天使CROSS
「この状況を脱出する方法は無いのか?」

このままでは悪魔たちに皆殺しされてしまう。
もはや、そうなるのも時間の問題。

そして何よりも――、

奴らに殺されたクレアの無念をはらすのが残された俺の使命。
だが封印の力を持っていない俺ではヤツらに勝てるハズもない……。

ちくしょ~っ!!
どうしたらいいんだよ!!
クレア……教えてくれ――。

彼は左手であのロザリオを力いっぱい握りしめた。


「随分思いつめているようじゃの、アンディ」

「ルドルフじいさん!!」

「そうか……クレアも。この地も墓でいっぱいになってきてしまったな」

アンディの表情を見て、咄嗟に目の前の墓が誰のモノか分かるとこは流石だ。
因みにルドルフじいさんは、天使たちの中でも一番頼りになる知識豊富な逸材、最高峰の権力を誇る。

「奴らに勝てる方法を無いのか?俺はどんなことでもする、だから教えてくれ!!このまま何もしないで居たらみんな殺されちまう!もう誰かが悲しむ姿は見たくないんだよ!!」

「一つだけ方法はある。じゃが……」

「本当か!?俺、なんでもするよ!だから教えてくれ!!」


「お前は『堕天使』になる覚悟はあるか?」
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