COLORS【黒】堕天使CROSS
「ここが人間界かぁ~」
初めて見る世界、青い空、白い雲。
この綺麗な景色のどこかにクレアがいるんだ……。
そう思うと嬉しさが込み上げてくる。
胸に掲げたロザリオは一筋の光を示していた。
「よ~し!もうすぐだ!」
☆
「はぁぁ~」
そりゃあね、溜息もつきたくなるってもんよ。
例のごとく悪魔が見えて、気味の悪さに手に持っていたバスケットボールを思いっきり投げたら先生の顔面直撃しちゃうし。
しかも運の悪いことに生活指導の荒木先生だったんだな~これが。
その後はみんなの想像通り。
職員室にて二時間の説教地獄。おかげで部活(バスケ部)に出れなかったってワケ。
今になってそんなことをぼやいても後の祭りだけどさ。
「なんかこう景気のいいことないかな~明るくパァー……と」
薄暗い道の真ん中で人影が見える。
もしかして『悪魔』……?
身体が反射的に身構えてしまう。
「やっと会えたね、クレア!」
いや、違う。
しかもクレアって誰なの?
その青年は私の顔を見るなり『クレア』と叫び、親しげに近寄ってきたのだった。
初めて見る世界、青い空、白い雲。
この綺麗な景色のどこかにクレアがいるんだ……。
そう思うと嬉しさが込み上げてくる。
胸に掲げたロザリオは一筋の光を示していた。
「よ~し!もうすぐだ!」
☆
「はぁぁ~」
そりゃあね、溜息もつきたくなるってもんよ。
例のごとく悪魔が見えて、気味の悪さに手に持っていたバスケットボールを思いっきり投げたら先生の顔面直撃しちゃうし。
しかも運の悪いことに生活指導の荒木先生だったんだな~これが。
その後はみんなの想像通り。
職員室にて二時間の説教地獄。おかげで部活(バスケ部)に出れなかったってワケ。
今になってそんなことをぼやいても後の祭りだけどさ。
「なんかこう景気のいいことないかな~明るくパァー……と」
薄暗い道の真ん中で人影が見える。
もしかして『悪魔』……?
身体が反射的に身構えてしまう。
「やっと会えたね、クレア!」
いや、違う。
しかもクレアって誰なの?
その青年は私の顔を見るなり『クレア』と叫び、親しげに近寄ってきたのだった。