あたしの中のアタシ。

04.そして始まる



抗えない運命


あたしの世界はまるでパズルのように


1つ1つ、大事なピースが欠けていく


『04.そして始まる』



「違う!違うよ夏!あたしは…」


「酷いよ綺羅ちゃん!夏は綺羅ちゃんの幼なじみだったじゃない!なのに、どうしてあんなこと…」


そういって麻菜ちゃんは泣きながら夏に抱き付いた。


そんな麻菜ちゃんの背中を擦りながら、夏はキッとあたしを睨む。


「出てって…」


「夏…」


「これ以上私の親友を泣かせたら、許さないわよ」



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