あたしの中のアタシ。



「毎日殴られて、鳥の死骸を靴箱に入れられて、罵声を浴びせられる…

全部全部、夏を守るため。」



アタシは笑う。


今までで一番の笑みを浮かべて。



「だったらアタシがあたしを守るために人を殴って何が悪い。

今、アンタたちは自分を否定したんだよ?」



守るために



言葉は簡単。



でもアタシは綺羅みたいに優しくない。



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