SENTIMENTALGIRL



あと1時間でキャバクラの出勤時間だ。


今のアタシの姿はスーツ姿で髪の毛を後ろで1つで束ねて黒ぶち眼鏡をかけている。


こんな姿を鴨(客)に見せたら凄いことになるだろう。


だから出勤1時間前から服着替えたり化粧をしたりウィッグを付けたり色々な事をする。


アタシは社長に服が似合ってるか資料を見ていた社長に聞いた。


「社長。これ似合っていますか?」


アタシが今着ている服はこんなんだ。


そこらへんに居るような安っぽいギャバ嬢の服装じゃなくて金持ちキャバ嬢が着るような服だ。


しかしこの服はアタシのお気に入りの服ではない。


さーてコイツはどんな事言うかな。


「わー。姫ちゃん何時も以上似合ってるよ」


嘘つけ糞ハゲ男。


とりあえずコイツに礼ぐらい言わなくちゃいけないな礼言わなきゃ金がアタシの所に入らない。


「似合ってるって言ってくれて嬉しいです。有り難うございました」









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