神様・俺様・速人様
「綾那…いい子だね」
史華はアップ中にボソッと呟いた。
『そうだね!』
「じゃ!!」
と史華はトラックに着いた。
『あたしも、頑張ろう♪………て、あれ?』
あたしと同じ短距離の男子が帰ろうとしている。
『ちっ!!ちょっと待って!!まだ始まったばっかりだよ?』
あたしは、その男子の肩を掴んで引き留めた。
「………何?」
男子は怪訝そうにあたしを見てきた。
『何って………部活は?』
「今日は撮影」
────……へ!!??
さっさつえい!?
『さつ…えい?』
「は?俺、芸能科だぞ?」
『ぇっ…えぇえぇえぇ!?部活って体育科だけじゃ無いの!?』
「はぁ…アホか」
あっ………アホ??!!!