神様・俺様・速人様
『なっ!!!』
「部活は全学科一緒なんだよ」
男はぶっきらぼうにそう答えてどこかに行った。
───……
『むっ……むかつくー!!!!』
部活が終わり、あたしはさっきのことを、報告した。
「しっかし、部活全学科一緒とはねー」と綾那。
「短距離にもグレイシーズってユニットのボーカル居たわ。」と史華。
「グレイシーズ!?」
綾那は興奮したように、身を乗り出す。
『グレイシーズのボーカルって……雅文?』
「そう!!!!」
「綾那もしかして、ファン?」
「大ファン!!ほんと、この学園入って良かったぁー」
「ここ、オリンピックとか出てる人多いからね。」
「芸能人とも会えるし、一石二鳥だわ!!!」
『綾那………(笑)』
「そだ!BC&BBの速人くんとはどーなの?」
綾那がいきなり、あたしに話題を振ってきた。
『へ??!!??!!』
訳がわからず、突拍子もない声をあげる。
「だって今日、クラスの前で言い合いしてたじゃん。普通科代表のなんとか言う人と…」
見られてたんだ…………