神様・俺様・速人様
モヤモヤ
朝、結局あたしたちは朝まで語り合った。
「ぅわっもう朝だ!!!」
『ヤッバイね♪』
(おはようございます。体育科、芸能科のみなさん。朝ごはんの支度が出来ていますので。)
「ごはん食べに行くか!」
史華の顔が赤い。
『ランディーの吉哉に会えるといいね!!』
耳元でこっそり言うと、史華はまた赤くなった。
史華って案外分かりやすい?
食堂に着くとまだあまり人は居なかった。
「ぁっ!!あれ吉哉と速人だ!」
史華が興奮ぎみに叫んだ。
『ホントに!?吉哉かっこいいねー』
速人はいらないのに……
「吉哉…………ヤバい」
そう言ってなぜか史華は吉哉のもとへ走って行った。
『ぇ!!??ちょっ史華あーッッ』
あたしも追いかける。
「あたし、体育科三組の相原史華。ランディーのファンなんです!」
──────……え?
「ホントに!?ありがとうね♪」
ランディーの吉哉は、身長が高く、金髪で切れ長の一重。
てゆうか!!!!
『史華!!そんなこと言っていいの?』
スラッと史華の口から出た言葉はあるいみ、つっこまないといけなくない?
「いいのよ。あたし、隠すの嫌いだし。」
「史華って言うの?よろしく」
吉哉はそう言って手を差し出した。
「よろしく」
史華も赤くなりながら手を差し出した。