神様・俺様・速人様
「秋穂…寝た?」
突然、速人が話しかけてきた。
あたしは、びっくりしてとっさに写真を枕の下に隠した。
『ぅっ…うん』
「………そっち行ってい?」
速人はそう言うと、あたしの返事も聞かずベッドに入って来た。
『やっ…ちょっ』
あたしも抵抗するが、簡単に隣に入って来た。
「まだ春だけど寒ー床冷たいからさ?」
速人はそう言ってあたしの枕を奪いとった。
『あっ!!!!』
すると、枕の下からはあの写真が出てきた。
「………………これ」
暗がりでもわかる速人の顔。明らかに怒ってる…
「………見た?」
低い声で呟く速人。
『…見て………ないけど』
「本当なんだな?」
速人の声がよりいっそう低くなる。
『本当だよ…』