神様・俺様・速人様
…………………………………………………………………………………………………沈黙が続く。
「こいつ…柚原沙子って言うんだ。」
速人が口を開いた。
『ゆ………ずはら?』
「今は、理由があって芸能界を休業してる。」
『理由?』
「それはいずれわかる…」
速人の声は低いまま。
「ちなみに、俺の5つ上だ」
『とっ…………歳上?』
「ああ」
速人はその写真を引き出しにしまい、そのまま床についた。
『速人……は、女嫌いなの?』
核心をつく質問をしたあたし。
「いずれわかる…」
速人はそう言って寂しい笑顔で眠ってしまった。