神様・俺様・速人様
直哉って顔立ちはすごくかっこいいんだけどな・・・・
速人とは違う魅力があるというか・・・
・・・・・で、何であたしはそこで速人と比べるかな?
あの寂しい笑顔が頭から離れない。
速人は何を抱えてるの?
「ッッおい?」
『あやっ!!綾那・・・』
「何ボケッとしてんの?」
『あぁ・・・』
「ぁっ史華。今日休みだよ?」
『うそ!!!!聞いてない!!』
「秋穂ケータイは?」
あたしは、ポケットに手を突っ込んだ。
───…無い
ケータイが…無い
『あやっ…綾那…ケータイなっ無い!!』
「史華ずっと秋穂のケータイ鳴らしてるけど、出ないからあたしのケータイにメール来たのよ。」
『どーしよおおッッ』
半泣きになりながら必死で探す。
「最後にケータイ触ったのいつよ!?」
『ぇぇぇーッッ?』
混乱する頭を必死に整え考える。
最後?
確かに史華からメール来たのは…朝…
『あああああ!!』
「思い出した?」
『速人の…部屋だ…』