神様・俺様・速人様
練習を終え、部屋に戻る。
鍵を取り出そうとポケットに手を突っ込んだ。
『…………ん?』
鍵が…2つ?
ストラップが付いてるのはあたしの。
じゃあ、何も付いてないこの鍵は…誰の?
──────………
『あっああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
一人で大声で叫ぶ。
これ!速人の部屋の鍵だ!
あたし、速人の部屋の鍵まで持って帰って来てたんだ!
どっどーしよー………
持っていくべきだよね…
朝のことがあるから気まずい!
でも、家で寝てるんだよね?
ポストでもいいかな?
いやいや、物騒よね?
てか、仕事でいないよね?
でも…居たらどうしよう!
きーまーずーいー!
一人で悶絶するあたしは、はたから見るとかなりおかしい人だと思う…
かっ…………鍵だけ渡してすぐかえる!
あたしが出した結論はこれ。