神様・俺様・速人様
次の日。
「おーす!秋穂」
今日は土曜日。
そして、もうすぐ在学大会がある。
やっぱり直哉はあどけない笑顔をあたしに振り撒いてくれる
『おは………よ』
なぜか、速人のことが後ろめたい
「んー?元気ないぞ?どした?」
あたしよりはるかに高い直哉はかがんであたしをのぞき込む。
直哉の漆黒の目にあたしは息をするのも忘れる。
かっこ………いい
心臓は直哉に聞こえるんじゃないかというくらい高く、そして激しくときめいている
『うん♪大丈夫!』
必死に作り笑いをしてその場から去った。
「あー秋穂ちゃん!」
『紗智さん!』
「おはよー」
『おはようございます!』
紗智さんはやっぱりキレイ…
「大会来週だね…」
紗智さんは確か長距離…
『紗智さん早いじゃないですか!』
「まっさかー!」
ははっと笑った紗智さんはすごくキレイ…
「秋穂ちゃんは好きな人でもいるの?」
『なっ!!!!!ええええ!!!!』
いきなりの質問にあたしはかなりどもった。
「秋穂ちゃんわかりやす~」
紗智さんはクスクス笑う