神様・俺様・速人様


『いません!!よ………』

なぜか語尾が小さくなる。

「実はさー…あたしも恋してんの…」


あたしはもう紗智さんの中では好きな人がいる設定なのね…………


ってそれより!


『ええ!!!!』


紗智さんが…恋!?


「ふふっみんなに言われる」

『紗智さん…男に興味もたなそう…』

「あたしだって、2年になった時よ?初恋」


『うっそー!!!!』

「だから、秋穂ちゃんも頑張って!」

『あたしは………』

「秋穂?宮坂先輩?」

「『直哉!』」

あたしと紗智さんの声がかぶる。


「宮坂先輩はタイムはかるそうですよ」


直哉が顧問を見て呟いた。

「あっ…そうなんだ!ありがとう…」


『紗智さん!頑張ってください!!』


「ふふ、ありがとう」

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