神様・俺様・速人様


「速人に女絡みの話題を出さない方がいいよ」


速人が去るのを見届けて、直哉が口を開いた。


『そうだけど………』


「そんなに…速人が気になるのか…?」


『そうじゃ……なくて』


「じゃぁ、速人より…俺に目を向けてくんない…」



『……………え?』


直哉の言ってる意味がわからない。

あたしは、少し首をかしげる。


「だから…」


直哉はたまった息をすべて吐き出してあたしに言った。
< 78 / 82 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop