平凡彼女はシンデレラⅡ
「奏愛。」
『ん?なーに?』
「俺はな、奏愛が選んだ道なら何も言わないからね。」
『………』
「絶対奏愛にはあってる仕事があると思うし。」
『………』
「祥助さんに相談した?」
『してない…。』
「相談してみなよ。祥助さんは奏愛の事ちゃんと見てるし、良い案出してくれるよ。」
『ん…相談してみる…。』
「奏愛にはちゃんと見守ってくれる人がいるから。俺だってね。」
『祥也もいる…。』
「奏愛は1人じゃない。」
『うん…。』
たくさんの人が見守ってくれる。
だから俺達は大人になれるんだ。
そう。
奏愛と俺の人生はまだ始まったばかりなんだから。