〜カラフル飴玉〜
レモン味?
僕の彼女は同じクラスのるい。笑った顔はまるで花のよう。ものすごく可愛いんだ!!
るいとは、付き合ってもう2ヶ月になる。…んだけど、まだなんにもしてないんだ。あ、その…デートとかさ手を繋いだりはしたよ?けど…キ、キスはまだなんだ。
「ゆうー、帰ろ?」
「んー、ちょっと待ってて。」
急いでカバンに教科書を詰め込む。や、さすがに全部は持ってかないよ?重いもん。
「お待たせ、じゃ行こっか。」
「うん!!」
僕とるいは手を繋いで帰る。何回も繋いだことがあるのに、君に触れるだけで心臓はドクドクと激しく脈打つ。…こんなんで大丈夫かな?
帰り道。デートの話をしていると、るいが
「ねえ、ゆう?レモン味って好き?」
「え?レモン?好きだけど?」
「よかった…。」
「…?」
何で?と口を開こうとしたその時。突然―――口に柔らかいものが触れた。
それがなんだと気づく前に、口の中に固くて丸いものが入ってきた。少しして、口に触れていたものは離れた。
固くて丸いもの、それは…レモン味の飴だった。
「好きでしょ?レモンの飴!!」
そう言って、るいは顔をほんのり赤く染めた。
-end-