青空の奇跡

順平は万歳していた両手を拳に変えて、熱のある顔で訴えた。


「いや、俺そーゆうの興味ないし。」


「でた!かずっちの興味ない宣言!
圭はかずっちこんなで良いと思いますか?!今時、女の子に興味ないなんて!」


「‥‥和己はねぇ‥‥
まぁ、興味ないの昔からだよね。
今まで好きな子とか聞いたことないし。」


「ぇえええ!!??
あ、有り得ない‥‥つか、かずっち人間?ひょっとして宇宙人とかじゃない?」


「‥‥‥‥。なんだろ、ドキドキする好きとか経験したことないから、ぶっちゃけ何が好きな基準かわかんないんだよ。」


「かずっち‥‥それはなりません!
夏休み、俺が女の子ナンパするから、かずっちも強制参加ね!
とりあえず女の子というものを知りなさい!」


「‥‥‥‥‥。」




別に女の子に興味がないわけじゃない。
普通に女の子は可愛いと思う。
でも、ぶっちゃけみんな同じにしか見えない。


みんな同じような髪型して、化粧して、しゃべり方して。



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