STARTING!
そんな桃ちゃんを見ながら、斜め前から遼平さんが話しかけてくる。
「光里ちゃん凄いね」
「一応二児のママですから、なんとなく分かるんですよ」
遼平さんに対して少しだけ微笑むと、あたしは桃ちゃんの方に視線を移す。
桃ちゃんは、少しだけ震えていた。
「…あたし、子供産むの初めてで…不安なの。
だから…だからっ…!!」
「大丈夫だから、桃」
不安で声まで震えそうになった時、遼平さんが優しく桃ちゃんを抱きしめた。
あたしはいっちゃんを見ながら、自分の妊娠の時の事を思い出していた。
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