STARTING!
結局、桃ちゃんの妊娠話で盛り上がったあたし達は、あまりパーティーに参加出来なかった。
途中で挨拶回りの為に遼平さんが抜けていったけど、妊婦である桃ちゃんは控え室で待機してたから、ずっと彼女に捕まってたし。
唯一参加出来た場面は、遼平さんと桃ちゃんの挨拶だけ。
大きな舞台で挨拶する二人を見て、やっぱり次元が違う人達なんだなと思った。
だけど、そんな事関係なく接してくれた遼平さんと桃ちゃんを見て、あたしは表しきれない程の嬉しさに襲われていた。
「…もう帰るの?光里ちゃん」
「うん…。大翔と日向も待ってる事だし」
あたしが寂しそうな表情をしながらいっちゃんの方を見ると、あたしの頭をくしゃくしゃしてきた。
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