私的詩的生活
男は部屋にあった




脚の長い椅子に座ると




自分はサンタクロースだ と言った




サンタは子どものいる家に行くのだろう と聞くと




サンタを必要としているところへ行くのだ と男は答えた




そしてスーツの内ポケットから




黒く鈍く光るものを出すと




あんたが俺を呼んだんだ




これは俺からのクリスマスプレゼントだ と




僕に銃口を向け




笑いながら引き金を引いた

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