男子上等!!



「つけた方がいいんじゃないの?」



お母さんが運転しながら言ってきた。



「なんで、知ってんの!?」
「聞こえてたから
でも、本当にあんたの顔目立つよ」



目立つの意味がわからないんですけど……。



「わかったよ、つけるよ
でも笑わないでよ」

「はいはい
あっ、あんたそろそろ喋り方どうにかしなさいよ」



あっ、忘れてた。



「はーい」



今日の予定は11:00から体育館で寮の説明を受けて、それから決められた部屋に行く、以上。


はぁ〜……緊張するなぁ……。

バ、バレたりしないよね……。


そろそろ着くみたいだから、メガネをかけた。


鏡を見てみると……、うわっ、キモッ!!

こんな顔で友達できるかな……。



そんな心配をしていたら学校に着いた。



「梓ー、着いたよ……って、キモッ」



そう言ってお母さんが爆笑し始めた。



「さっき、笑わないでって言ったじゃん!!」

「ごめんごめん、よ、予想以上にキモかったから……」



はぁ〜…、本当に友達できるかな…。



「早く行くよ!!」

「はいはい」



それで、あたし達は体育館に向かった。



体育館に入ると、まぁ見事に男だらけだ……。

当たり前なんだけどさ。


今日から頑張らないとな。



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