男子上等!!



〜バイト終了〜



「う〜ん……
終わった終わったー」



あたしは、背伸びをしながらそう言った。



「お姉ちゃん!」



瑠夏くんがあたしに抱きついてきた。



「ん? なに?」

「今から用事ある?」



特に……、ないよな……。

10時までに帰ればいいんだし。



「別にないよ」

「じゃ、じゃあ、皆でご飯食べに行こう?」

「うん! いいよ
松崎さんには聞いた?」

「ま、まだ……」

「じゃあ、一緒に聞きに行こっか」

「うん!」



それで、奥の部屋に行くと、ちょうど2人共いた。



「松崎さん、杏くん」

「なんだ?」
「なにー?」

「ほら、瑠夏くん」



あたしは小声で言った。



「あ、あの……、この後皆でご飯食べに、い、行きたい……で…す……」



瑠夏くんが顔を真っ赤にして言った。


もぅー……、可愛すぎっ……!!



「俺はいーよー
何も用事ないし」



杏くんが言った。



「松崎さんは?」

「2人が大丈夫ならいいけど」

「じゃー、決まりー
やったね! 瑠夏くん」

「うん!」



あたしはしゃがんで、瑠夏くんに抱きついた。



< 60 / 93 >

この作品をシェア

pagetop