男子上等!!
えー、今風呂から出て梓の部屋にいます。
龍はリビングで爆睡中。
梓は、飲み物を買いに行ってる。
な、なんか緊張してきた……。
何言われるんだろ……。
そう思いながら、座って待っていた。
すると……
ガチャッ...
「お、お待たせ…
オレンジとアップルどっちがいい?」
「ど、どっちでも……」
「じゃ、じゃあ、俺アップルにするから
はい、オレンジ」
「あ、ありがと……」
それで、一口飲んでから、梓が喋り始めた。
「えっと……、わかったと思うんだけど、本当は俺……、女なんだ……」
「……な、なんで女なのに、男子校に……?」
「それは……、ちょっと説明が長くなるんだけど、俺の母さんがこの学校の理事長と友達だから、学費を安くしてくれるみたいで、無理矢理いれられた……、みたいな」
「マ、マジ?」
「う、うん、大マジ」
「あ、有り得ねぇ親だな……(汗)」
「ま、まぁね……
自分でもそう思うよ……
だから、お願い!!
俺が女ってこと、誰にも言わないでくれないか!?
何でもゆうこと聞くから!!」
梓は手を合わせて言ってきた。
「何でも?」
「うん!!
俺のできることなら何でも!!」