In The Rain
「わっ!?……お、おはよ。アキト。」


朝、目が覚めるとミクがボクを見ていた。

「んっ?おはよ。何?どうしたの?」


「ん?なんでもないよ。見てただけよ…。」


「はっ?ボク、目あけて寝てなかった?」


「ん?大丈夫。くすっ、可愛いね、アキト。」



アナタの笑顔の方が百倍可愛いよっ。


ボクはミクを抱きしめキスをした。





昨晩は、何度したのか?持っていたゴムはもうなくなっていた。


最後は真っ白でよく覚えてない。



お互いがお互いを何度も求めあった。


形のない不確かなものを確認しあうかのように……。





「シャワー浴びてくるね。」

ミクがベットから抜け出した。


「あっ、待って!」

ボクはミクの手を掴んだ。無意識に動いてしまった。


「んっ?どうしたの?うんっ?ふふっ、大丈夫だよ。シャワー浴びてくるだけだから。」


ボクはどんな表情だったのだろうか?


なぜ、そうしたのかもわからなかった。


それでもなぜか……、離れるのがイヤだったのだ。


頬を撫でるミクの手とキスが暖かかった。
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