In The Rain
抱きついたキョウコは上目使いでボクを見た。



「最後までやるよ…。チュパ、グチュ、ヂュル、ジュル、グチュ…。チュッパ、ねぇ、………。ヂュル、ジュル、グチュ、チュパ…。」




相変わらずいい女だ。


多分、ウチの会社でもかなりイケてる方だろう。


オレは口元が緩むのを快楽でごまかす。


後輩の高松は前から少しはキョウコの事が好きだったのは間違いない。


むしろ、嫌いな奴はウチの会社には、いや男ならそういないだろう。



高松はオレと違いエリート大学出身のマジメな奴だ。


オレが「キョウコが気がある」と、ちょっとその気にさせれば、アッサリ誘いやがった。


高松がキョウコに気があるみたいと女子社員に噂を流せば、羨望と嫉妬が出てくるだろう。


そこで高松の背中を叩けばこの通り。



あまりにシナリオ通りなのが笑わすよ。


正直、ガキを手玉に取るのはなんて事ない。



あとはキョウコにオレを「最低っ!!」と言わせれば…、ミッション達成。なんてな…。


ついでに、高松の信用と忠誠もいただきますか。


やるだけの女はうざい若者にくれてやろう。


別れても高松がいれば、落ち込む事も少ないだろうし、大丈夫だろう。



とりあえず、今はキョウコを堪能しますか……。


「グチュ、ヂュル、ジュル、グチュ、んんっ?!んっ、んっ、んっ、チュプ、ジュル、………。」


















っというより、キョウコに責任もとれない。



愛してもやれない。


オレは口に出せないそんな思いを快楽に変えてキョウコの口に出した。





ミクでいっぱいだったボクには、もう、キョウコを切る事がベストだった。
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