In The Rain
閉めきった部屋に混ざり合う音が響く。


静かな午後の空間を切り裂いてボク達は重なりあう。





ボクの左手はさっき外した下着のなかで鼓動に合わすように揉みあげていた。




右手は膝丈のスカートの裾を伝い、中へと進んだ。




「あっ、んっ、……んっ、チュッ、レロ、チュパ、チュッ、んっ、あっ、……、んんっ……」



キスの合間にこぼれる吐息が奥へ進むごとに激しさを増す



キスを下へすべらせて行くと頭が痛い。


それでも、左手で撫でる胸に舌を這わせて先端を弄ぶ。




チュッ、チュパ、ヂュルチュパ、ヂュル…。




ボクの右手は下着を下ろし、右足だけ抜いて、左膝に残した。





「ミク……、大好きだよ。チュバ、レロ、レロ、ヂュル、チュパ、チュッ、レロ」



激しめのキスで舌を絡ませ、右手の指先は固くなった部分を剥き出しにする。


溢れ出す吐息と粘液が空虚な部屋で混ざり合って響く。


愛しさで壊したくなる感覚を感じる。


親指の刺激は続けながら、何度も中指の先は裂け目をなぞり、溢れる蜜をすくい取る。



充分過ぎる水分を感じとって、薬指と共にゆっくりと中へ進めた。



グチュ、クチュ、クチュ、クチュ、グチュ、ビチュ、グチュ。


「んんっ、あっ、んんっ、んっ、うん、アキト、んんっ、ダメ、あっ、んんっあぁ、あっあぁぁ、んっ、…………あっ、はっ、はぁん。」



「ミク……、チュッ、チュッ、チュッバ、チュッ。愛してるよ。」



僅かに震えたミクを抱きしめ、ボクはミクにキスをする。




相手を壊してしまう行為が愛を表現するという矛盾が生の匂いと共に部屋に広がった。
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