In The Rain
ボクの欲望は絶える事なく湧いてでていた。

そのまま、型を変えてボクはミクを求め続けた。




響きわたる卑しい声と混ざり合う音がボクを満たしていく。


重なり合う体温と刻み合う鼓動が動きを早める。

「はぁ、はぁ、んんっ、ミク、あぁ、スゴいよ。はぁ……。」


「アキト……愛してる。あぁっ、んんっ。チュッ………んあっ。」



ミクは二つ目の跡をボクの胸元につけた。



ボクの全てをミクにとられる感覚が心地よい。





ボクは二度目をミクの中で吐き出す。



もう、抜く事が出来ない程、混ざり合っていた。






「ミク……、チュッ、チュッパチュッ、チュッ、愛してるよ」



ボクは遠くにイッてしまったミクをキスで呼び戻す。





「アキト……離れないで…。」



「んっ?あぁ、このまま、いつまでも側にいたい。ミク……チュッ。」





シーツがどうなってるかとか、部屋中に広がる生っぽい匂いとか、どうでも良かった。



先の事よりも……今を感じていたかった。ボクはそれで良かった。


この愛がいつか、なくしてしまう事を考えるのが怖かった。





ミクを愛せば愛する程にそれが恐怖になっていくボクがいたのだ。
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